「最終更新日:2022年4月20日」
太陽光発電所には必ずフェンスを設置しなければいけません
野立て設置の太陽光発電設備の周囲は、
イタズラや盗難をといった被害を防ぐために
防犯フェンスを設置されています。
厳密に言えば、改正FIT法によりフェンスの設置は必須となっています。
仮にフェンスが設置されていない発電所があるとしたら、
行政指導の対象となっても不思議ではありません。
写真のような比較的小規模な太陽光発電所であっても、
ほとんどの発電所には問題無くフェンスが設置されています。
ちなみに、こういった周囲に設置するフェンスですが、
設置に掛かる工事費はどのくらいになるのでしょうか?
今回は、関東近郊のフェンス設置案件を担当されている
施工店の方からお話を聞くことができました。
※2022年4月時点での情報です。店舗や地域によって費用は異なります。
フェンスを設置するために掛かる費用
Q:フェンスを設置する場合に工事費はどのくらい掛かりますか?
フェンス設置工事を依頼する際は、
私たちのような施工店が担当することがほとんどです。
その際、フェンス設置工事で見積もられる費用は、
大きく分けて4つになります。
①フェンス本体価格 ②設置工事費用 ③基礎の材料費 ④フェンスや基礎部材の送料 |
例えば、これら4つの見積りをした場合、
一般的なメッシュフェンス1mあたりで費用を算出すると、
¥8,000~¥15,000になることが多いです。
Q:それぞれ費用の内訳はどうなっていますか?
メッシュフェンスの種類、基礎工事の種類、設置場所などで
費用は変動するので一概には答えられませんが、
①フェンス本体価格(1mあたり) ¥4,000~¥8,000 ②設置工事費用(1mあたり) ¥1,000~¥2,000 ③基礎の材料費(1mあたり) ¥2,000~¥4,000 ④フェンス&基礎部材の送料(フェンス100m分) ¥100,000~¥150,000 |
このように算出することが多いです。
上記の概算金額のすべて安いほうを選び、
フェンス100mあたりの金額を合算してみると、
①¥4,000×100m = ¥400,000
②¥1,000×100m = ¥100,000
③¥2,000×100m = ¥200,000
④¥100,000
=¥800,000
【フェンス1mを設置するにあたり、¥8,000の費用が掛かる】
このような計算になります。
Q:フェンス設置に掛かる費用を少なくすることはできますか?
フェンスを設置現場に運ぶための送料はどうしてもかかるため、
④の費用を抑えるのは難しいでしょう。
そうなると、コストを抑えられる部分は、
①フェンス本体価格
②設置工事費用
③基礎の材料費
これら3つになります。
①については、フェンスのグレードを低くすることで、
コストを抑えることはできます。
しかし、予算の都合で安いフェンスを選んだとしても、
強度が弱かったり、すぐに錆びてしまったりしては本末転倒なのでご注意ください。
②と③は、
基礎工事の必要が無いフェンスを選べば、
基礎の材料費が掛からない&工期も短くすることができるので
工事費を半額程度まで抑えることが可能です。
また、基礎不要のフェンスは
傾斜地などでも設置しやすいので
太陽光発電所の周囲などには都合が良いそうです。
総括
フェンスについて、施工店側の貴重な意見を聞くことができました。
フェンスを設置する場合は、それぞれに掛かる費用を把握し、
どこのコストを抑えることが可能であるか
事前に調べるのが良いと感じました。
費用は抑えようと思って簡素なフェンスにするよりは、
強度が高く設置が簡単なフェンスの方が後々の取り換え費用等が
掛からないと感じました。
太陽光発電所用「らくらくメッキフェンス」
皆さんの身近にある太陽光発電所の周囲には、
・一般的なメッシュフェンスよりも本体価格が安い
・基礎工事不要
こういった省コストのフェンスが多く設置されています。
【地面に杭パイプを打ち込む】
【杭パイプに支柱パイプを差し込む】
当店のらくらくメッキフェンスは、
基礎工事をせず、杭パイプを地面に打ち込むことで
支柱パイプを固定することができます。
設置が簡単で短工期なので、
工事費を大幅に抑えることができる省コストフェンスです。
また、フェンス本体はメッキ加工がされており、雨風による腐食に強いです。
(屋外環境で約25年の使用を想定した設計となっています)
このように、フェンス本体が安く、工事費を抑えられる
らくらくメッキフェンスは、
・太陽光パネル周囲の防犯対策 ・屋外施設の侵入防止柵 ・ゴルフ場などの敷地の境界線に設置 ・溜め池など侵入禁止区域の周囲に設置 ・資材置き場の外周に設置 |
屋外の防犯として多く設置されているのです。