「最終更新日:2022年4月20日」
メガソーラー(大規模太陽光発電所)に必要なフェンス設置距離
前回、50kw以上の太陽光発電を想定した
防犯フェンスの設置距離についてお話しをしました。
参照URL:50kwの太陽光パネルに必要なフェンス距離
今回は、メガソーラーと呼ばれる出力が1000kwを超える発電所に
必要とされるフェンスの距離をシミュレーションしてみました。
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メガソーラーにフェンスを設置した場合に必要なメーター数
メガソーラーの定義は、出力が1000kw以上の施設のことを指します。
メガソーラーを設営するとなると、上の写真のような広大な土地が
必要となります。ちなみにこの写真でも、メガソーラー発電所の一部です。
また、メガソーラーとなると数千枚の太陽光パネルを設置することとなります。
50kw程度の発電所にフェンスを設置する際の距離を測ったシミュレーションは、
前回の記事でも説明をしました。
参照URL:50kwの太陽光パネルに必要なフェンス距離
それでは、メガソーラーほどの大規模発電所では
どの程度のフェンス距離が必要となるのでしょうか?
前回と同様に、太陽光パネルの大きさから必要な土地の大きさを算出し、
メガソーラー規模の場合の計算をしました。
※2022年度時点での試算データとなります。
太陽光パネルの大きさをシミュレーション
一般的によく使われる太陽光パネルは、
縦幅900mm
横幅1600mm
発電出力250W
このくらいの規格であることが多いです。
メガソーラーでは、このようにパネルを組み合わせて
パネル集合体にして架台に設置をしていきます。
上の図では、パネル16枚を組み合わせ4kwの発電システムを構築してみました。
つまりメガソーラーの規模である1000kwの出力においては、
このパネル集合体が250組(パネル4000枚)必要となります。
太陽光パネルを並べフェンス距離を推定
では、実際に250組を並べてみるとどの程度の規模になるのでしょうか?
フェンスを設置すると仮定し、設置距離を算出してみました。
(上図は252組を管理車両の通れる道幅を確保しながら並べてあります)
太陽光パネルの大きさと、太陽光パネルの保守管理用に
各集合パネル毎に3mの距離を設定しています。
フェンス設置の際にも、
パネルから3mの距離を設定し合計距離を算出しました。
【横幅】
パネル枚数48枚×パネル幅1.6m=76.8m 通路幅+フェンスまでの距離合算=9.0m 合計85.8m |
(縦幅)
パネル枚数96枚×パネル幅0.9m=86.4m 通路幅+フェンスまでの距離合算=15.0m 合計101.4m |
(85.8m×2)+(101.4m×2)=374.4m
このようにメガソーラーの周囲に設置するために必要な
フェンス距離の想定が
導き出されました。
フェンス本体に掛かる金額をシミュレーション
ちなみに「らくらくメッキフェンス」で
400m分のフェンス本体のコストを試算すると、
フェンス本体(高さ150cm)と
車両の通れる大型門扉(幅3m両開き)1つで
およそ¥858,000(送料別)となります。
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ただし、
- ・土地の形
- ・パネルの配置
- ・パネルの大きさ・発電量
- ・通路スペースの幅
- ・周辺設備の設置スペース
これらによって設置に使用する面積は変動しますので、
あくまで参考としてご活用ください。
フェンスの設置距離は想定よりも長くなる可能性があります
メガソーラーのような1000kw以上のシステムを設置するには、
広大な土地面積が必要になります。
その場合は、車両等を使って清掃やメンテナンスをすることが多く、
通路スペースに余裕を持たせて太陽光パネルを設置する必要があります。
また、土地の状態によっては窪みやぬかるみで太陽光パネルを
設置できない箇所もあるようです。
これらの条件が合わさり、フェンスの設置距離が
1000m以上になるケースもあるそうです。
メガソーラーのような広い敷地では、全体に目が行き届きづらい環境です。
周囲に防犯フェンスを設置することは、太陽光発電の2つの人為的リスクである
「盗難」と「イタズラ」を防止するのにとても効果的なのです。
今後もフェンスについてためになる情報を
日々で発信していきます。