50kw未満の太陽光発電所に必要なフェンス設置距離

「最終更新日:2023年12月12日」

50kwの中規模太陽光発電所に必要なフェンス設置距離

 

太陽光発電所の周囲に多く導入されている、

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太陽光発電所にフェンスを設置しなければならない理由


50kw以上の太陽光発電設備は、

発電用の電気工作物(発電所)と位置づけられ、

構内に取扱者以外の者が入らないような措置を講じることが推奨されています。

 

参照資料:【電力設備技術基準の解釈 38条より】

参照URL:https://a-vein.com/page-2421/

 

また、2017年の改正FIT法の施行により、

野立ての太陽光発電所は発電の規模を問わず、

フェンスの設置が義務付けられました。

参照URL:改正FIT法では太陽光発電所へのフェンス設置が義務づけられました

 

2021年現在、新規の太陽光発電所はもちろんですが、2017年以前より建てられた太陽光発電所にも、何かしらのフェンスや柵が設置されています。

 

 

太陽光発電所のほとんどが50kw未満の規模


野立ての太陽光発電所では、50kw未満の規模で作られていることが多く、

その割合は90%以上とも言われています。

50kw以上と50kw未満では、どのような違いがあるのでしょうか。

 

 

10kw以上50kw未満の太陽光発電所

投資用の太陽光発電所で最も多いのが、この発電範囲内のものです。

この規模に抑えることのメリットは、50kw以上のものと比べて管理コストが掛からないことや、

保安規定の届け出が必要無いといったことにあります。

50kw未満の太陽光発電所は、電気工事事業法では小出力発電設備とされ、

「一般用電気工作物」という扱いになります。

ちなみに設置工事の際は、第1種電気工事士、又は第2種電気工事士への依頼が必要となりますのでご注意ください。

 

50kw以上の太陽光発電所

50kw以上の太陽光発電設備には、設置や管理にコストが発生します。

設置工事の際には、第1種電気工事士あるいは認定電気工事従事者への依頼が必要になります。加えて、以下の義務も発生します。

 

経産省で定める技術基準に適合するよう、電気工作物(発電所)を維持する

保安規定を経産省へ届け出る

電気主任技術者を選任して届け出る

加えて、6ヶ月に1度の月次点検と年次点検の法定点検も推奨されています。

 

こう見ると、多くの方々が50kw未満に抑える、あるいは50kw未満の発電所を

複数ヶ所運営するといったやり方になるのではないでしょうか。

 

一方で、2020年度から、10kW以上50kW未満の低圧事業用太陽光について、

自家消費要件(自家消費率30%以上、停電時の自立運転機能)を条件に、FITによる余剰売電が認められるとなりました。

そのため、発電した分をしっかり自家消費できないと、10kw以上50kw未満の発電所はそれほど売電での収入を見込めなりそうです。

 

そのため、もし遊休地等で発電をし、売電のみで運用したい場合は、50kw以上の発電所が適しているとも言えます。

 

また、2022年4月からFITに加えFIP制度(フィード・イン・プレミアム)がスタートしました。

FIP制度とは「フィードインプレミアム(Feed-in Premium)」の略称で、再エネの導入が進む欧州などでは、すでに取り入れられている制度です。この制度では、FIT制度のように固定価格で買い取るのではなく、再エネ発電事業者が卸市場などで売電したとき、その売電価格に対して一定のプレミアム(補助額)を上乗せすることで再エネ導入を促進します。

※引用:資源エネルギー庁ホームページより

 

詳しくはこちらの資料からご確認ください。

FIP制度の開始に向けて

 

 

50kw程度の規模に必要なフェンスの設置距離


それでは、50kwをやや下回るくらいの太陽光発電システムを設置した場合、

どのくらいの外周となり、どの程度のフェンス距離が必要となるのでしょうか?

 

今回は、50kw発電所のフェンス設置距離を、

様々な距離も含めシミュレーションしてみました。

 

 

一般的な太陽光パネルの大きさ

 

太陽光パネルスペック例

太陽光パネル一枚の大きさは、発電量によって異なりますが

 

縦幅900mm
横幅1600mm
発電出力250W

 

野立ての太陽光発電所を設置する際には、

これくらいの大きさと出力の太陽光パネルがが使われます。

 

 

太陽光パネルを並べる際に必要な面積

 

では、太陽光パネルの枚数ごとに、

どれくらいの土地面積を使うのでしょうか?

 

パネル式・簡易区画フェンス-001--01

 

フェンスを設置する場合は、

太陽光パネルにフェンスの影が差さないよう、

そしてイタズラ防止も含め、

このように太陽光パネルと2mほど距離を取って

設置をすることが多いです。

 

また、太陽光パネルは複数枚を連結させ、

大きな集合パネルにして架台へ設置をしますが、

それらの点検のためにも、

1mほどの通路スペースも設けました。

 

 

【10kw設置 横長の土地の場合】

10kw野立て設置 例

 

そうすると、外周距離は46.6mとなり、

この数字が10kwの太陽光システムにおいての

フェンスの設置想定距離となります。

 

あまり太陽光パネルの枚数が多くないにしても、

今はフェンスを設置しないと指導の対象となってしまいます。

太陽光パネルの周囲には、太陽光パネルパネルの枚数に限らず

必ずフェンスを設置するべきでしょう。

 

 

【50kw設置 横長の土地の場合】

50kw野立て設置イメージ図①

(横幅)

パネル枚数20枚×パネル幅1.6m=32.0m

通路幅とフェンスまでの距離の合算=6.0m

合計38.0m

 

(縦幅)

パネル枚数10枚×パネル幅0.9m=9.0m

通路幅とフェンスまでの距離の合算=3.0m

合計12.0m

 

(38.0m×2)+(12.0m×2)=100.0m

 

50kw以上の発電設備においても、このように防犯フェンスの設置想定距離を

試算することができます。

 

 

フェンス100m資材の費用

 

当店が販売する「らくらくメッキフェンス」で見積もると、

100m分のフェンス本体資材(高さ120cm)だけであれば、

¥189,200(税込)となります。

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ただし、

 

・土地の形

・パネルの配置

・パネルの大きさ・発電量

・通路スペースの幅

・周辺設備の設置スペース

 

これらの要素によって、フェンスを設置する距離は必要な面積は変動します。

あくまで参考として、実測を丁寧に行うことが大事です。

 

野立ての太陽光発電システムの相場は

1wあたり20~30万程度と言われており、

ここ数年で太陽光発電設備の導入コストは

大きく下がりました。

それでも50kwの発電設備を導入するとなると、

1,000万~1,500万円ほどの費用が掛かると言われています。

更に土地を購入、もしくは借りるとなると、

もっと費用は高くなります。

 

高額な設備だからこそ、防犯対策は必須と言えます。

 

太陽光パネルの設置場所は、使われていない私有地であったり、

耕作放棄地を再利用という形で設置されることがよく見受けられます。

その場合、住居から多少離れた土地に設置されることがほとんどです。

 

頻繁に見回ることが難しいため、できる限り敷地内に立ち入りづらくする必要があります。

 

そのため、10kwほどの発電設備でも

フェンスを設置しているユーザーはとても多いのです。

 

太陽光パネルの野立て設置においては、しっかりと防犯対策をして、

侵入やイタズラのリスクを抑えることが大事といえるでしょう。

 

今後もフェンスについて、ためになる情報を

ブログで発信していきます。